先日の富士登山で気が付いたことです。
剣ヶ峰とレーダードーム跡を下から見ると、今にも崩れそうな岩の上に建っているように見えます。
頂上噴火口の火口壁はこの姿になってから何年経つのだろう、大きな地震で崩れないかな?
登山道の整備が行われている9合目上部、蛇篭に岩を詰め上部からの崩れの擁壁にする工事が行われています。
ブル道(ブルドーザーが通る道)を通る迂回路で山頂に、この辺り斜度が結構あるのが分かります。
斜面に建つ小屋の山側は岩やスコリアなので、建物は常に押されているようで太い斜め柱で抑えているようです。雨水がすぐ浸透する富士山だから半分埋めることも出来るのでは、と推測します。
富士山に登って気が付いたこと、何回も登ってみているが改めて剣ヶ峰にあった旧気象観測レーダーは、傍目には危なっかそうな場所にあったんだということ、そして火口壁もいつ崩れてもおかしくない所が多く見受けられること、もちろん問題ないから観測所を造りお鉢周りもできるのだと思うが、現場をみると複雑な思いになります。登山道も崩れが大きいのか9合目上部で安全整備の工事が行われていて、現場にある岩を蛇篭に詰め、大きなブロックを造り擁壁にして、崩れや落石止めにするようです、コンクリートでないのがいいですね。その工事のため今は本来の道ではなくブル道の迂回路を通り山頂へと行くことにます。5合目からの道の途中では先日の静岡県であった集中豪雨によるのか、大きな溝も数ヶ所で見られました。遠目ではいつも変わらぬ端正な姿形の山ですが、現地で観察すると色々気が付くことがあります、大沢崩れでは時々大きな音とともに岩が崩れ白煙を上げて落ちるのを見たりすると、いつまで保てるのだろうと疑問や心配も起こります。いつまでもこのままでいて欲しいと願うばかりです。
日曜日のこの日は富士宮ルートから多くの登山者が山頂へ向いましたが、山は閉山しているので登山道には通行止めの標識が設置されロープで塞がれているので、登山者は横を乗り越えたり巻き道で登山道に入ります、お父さんここ入ってはいけないんじゃない?、と子供が疑問を投げかけるシーンも、何時見ても違和感を感じます、この日は各ルートからの登山者は数百人もいたでしょう、管理者は実情を受け注意喚起をする方向がいいのでは、夏とは違う気象や緊急避難ができる山小屋は全てクローズ、そのためより一層水や食料の携行、そして不測の事態に対応する装備品携行などを掲示するなどして、その上で登山をするよう伝えることの方がいいのではないか、そんなことをまた感じました。登山道を離れ一直線に下山する方を見かけました、下でルートに戻ったので見ると外国の方です、もっと国立公園内の歩き方を啓蒙する必要がありますね、落石の原因にもなるので止めて欲しいです。