カールさんとティーナさんのNHK番組を見て、竹所はどんなところだろうか、と行ってみたい思いを叶えました。

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山間地の田圃では田植え作業の最中です、豪雪地帯ですから東京近郊より20日以上遅いですね。小さな棚田が点在しています。

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集落は静かで穏やかそして住人の心遣いが感じられます、身近で小鳥を見たいと思うのか道路沿いの木に巣箱が掛けられています、また道端にはワラビがたくさん出て、野の花も一杯でした。

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番組主人公のカールさんの家〝双鶴庵〟です、奥さんが家事で洗濯物を干しているようです。(放映されているので家を掲載させていただきました。)

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再生中の古民家、新しい住人はどのような方でしょうか、次々と住人が加わっていくようです。豪雪に対応する造りになっていました。

新潟県十日町市竹所と聞いてもし思い浮かべる方がいるなら、それはNHKの番組を見た方なのではないでしょうか、古民家再生をしているドイツ人のカールさんと奥さんのティーナさんの日常を介して、美しい日本の風景とそこでの生活を紹介する番組で、四季折々の竹所を数回にわたり紹介されました、私も視聴者の一人です。

番組を見て一度行ってみたいと思いながら1年以上が経ちやっと叶えました、それは距離でみれば関西へ行くより近いのですが、躊躇していたのは豪雪地新潟県の山間地だからでしょう、想像はしていたのですがやはりいくつもの山を越え谷あいの集落を通り辿り着く行程です。山間地ですがかつては上越方面に通じる街道であるため道は2級国道として整備されていて、その道から竹所集落に入って行きます、舗装はされていますが山里の道です。曲がりくねった道沿いは小さい田圃や畑と広葉樹の森(雑木林かな?)が、そのような風景の中にテレビで紹介されたモダンに変わった古民家が点在しているのです。集落に邪魔しないように散歩しながら見て歩くと、小鳥の声が一層静けさを感じさせほんのりと甘い木々の匂いを嗅ぎ、穏やかさを実感するのでした、道端にはワラビがたくさん出ているし巣箱が掛けられた木、その下の小さい田圃ではカエルの声が、その先の雑木林に絡んだ藤が薄い紫色の花房を一杯付けています、どこにでもありそうな光景ですが、ここは一味違いを感じます。このような光景の中に色とりどりのモダンな古民家が点在しているのです、道も風景も以前と変わらないと思うのですが、古民家が点在することにより他とは違う光景を作り出しているようです。新しい住人と在来からの住人の交流が山里を少しずつ変えていくのではないかな、そんな思いがしました。

帰り道松代のカールさんの事務所を見ようと〝松代ほくほく通り商店街〟に立ち寄りましたが、十日町松代地域街並み景観再生事業の最中で、カールさん提案デザインで改装された建物が多くあります、デザインや色使いから雪深い宿場町のイメージから変貌しつつあります、私のような観光客も来ているようでカールさんの事務所にあるカフェは満席でした、こういう町おこし村おこしもあるんだなと勉強になりました。