秋になって鹿をよく見かけるようになりました、これから繁殖期で益々見かけることになりそうです。

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道端の草を食している鹿、近ごろの鹿は逃げようともしません。

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住みかの雑木林などもだいぶ秋めいて来ました。

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車のとの距離はわずか5~6mぐらい、堂々としてポーズをとっているようです。

高原で見かける鹿たちはだいぶ人に馴れて、車の中から写真を撮ろうとしても逃げようとしません、周辺の畑はネットや電柵で侵入防止をしているが、別荘地は人が植えた草花や樹木の美味しいものがあり、しかも禁猟区となっているこから、住み心地がいいようでしかもこれから冬に向かい、山から下りてくる鹿も加わり多く見かけるようになります。よく見るのは雌のグループですが、秋も深まって来ると鹿の繁殖シーズンになり、鹿の鳴き声もよく聞くようになります、そして立派な角をもった大型の雄鹿も見かけるようになり、この雄鹿は気が強く見ていると威嚇されることもあります、そして雄同士の戦いが始まり勝ったものが多くの雌鹿を得ることになるのです。

近年鹿が増えすぎて色々問題を起こしています、農作物が荒らされるのは勿論ですが、朝霧高原などでは酪農家の牧草地が食い荒らされて、予定していた牧草が得られなくなることが起きています、また林業では植林した若木の食害、別荘地では折角植えた庭の草花や樹木の食害等々があります。何故ここまで増えたのか、色々言われていますが天敵が居なくなったことです、天敵は狼などだったのでしょうが今はいませんし、その後の天敵となった猟師さんも激減していること、そして温暖化で住みやすくなったこと、以前は冬はもっと寒かったので弱いもの病気を持っているものは自然淘汰されたのでしょうが、今は気温もそれほど下がらず楽に厳冬期を超すことができているのではないか、そして冬に道路に撒く融雪剤が皮肉にも彼らのミネラル補給になっているこです。深い雪を足で掘り枯草を食べることは昔のこと、少しの雪を掻くだけで食べ物が得られるのは、温暖化によるものでしょう。可愛い可愛いと言っているうちに、また人が彼らの領域に踏み込んでいるのだから、と言っているうちに増え続け被害を受けている問題が起きていることを認識してもらい、上手く共存できることを考えたいものです。