芸術の秋ということではないが誘われて上野でピアノ演奏を聞きました。
小春日和を過ぎた夏のような気温で水辺が恋しかった晩秋の日です。
欅の葉でしょうか、一面に散っていて晩秋の光景を作っています。
明治23年に建てられた現在の東京芸術大学音楽学部の校舎の奏楽堂、現在の位置に昭和62年に移築復元されました、重要文化財に指定された建物の中でピアノを聞きます。
西洋という言葉を感じる建物の内外、パイプオルガンが設置されたコンサートホールです、雰囲気がありますね。
晩秋の一時をクラッシク音楽のピアノを聞くのもいいな、と思い誘いの言葉に即答し久しぶりに上野公園に行って来ました。晩秋とは言え初夏のような気温で噴水の水辺に近づきたくなる気候です、紅葉も進み銀杏やカエデそして欅の落葉と晩秋の光景を作っていて、多くの方が散策を楽しんでいました。会場の奏楽堂は西洋という言葉が合う建物で、そう大きくない木造の建物で品があります、内部もホールや小コンサート場も明治という年代を連想させるし、コンサート会場も現代の大型化されたものと違い、奏者と客席が近く音楽を楽しむ、という絵や写真の中の明治時代のコンサート会場を思わせてくれます、意外と音響もいいので電気信号を通さないピアノの音を聞くことができました。演奏はベートーヴェンの若いころに作曲したもので、ピアノソナタやシンフォニーは聞くが、クラシックマニアでない私ではこのような機会でなければ会うことが無い曲のように思え、中々充実した午後でした。