八ヶ岳は雲の中、道路はフォグランプを点けるほどガスで覆われた高原に行って来ました。
ページトップの花は〝シシウド〟です、この写真もシシウドです、ガスに覆われた高原で咲いていました、線香花火のように広がっています。
大きなキノコ、端正な形で高さはおよそ25cm、傘は直径10cm位です、ひと際目立っていました。首都圏の公園で赤いサンゴに似た猛毒の〝カエンダケ〟に注意するよう呼びかけられています、素人は野生のキノコに触らない方がいいようです。
ガスが漂い薄暗い高原で目立っていた黄色の花は〝マルバダケブキ(丸葉岳蕗)〟、山でよく見かける花ですが、蕗の仲間ではなく毒を持っていて鹿も食べないそうです、どうりであちこちで見かける訳ですね。
肌寒い北風とガスが漂う中で収穫している野菜は白菜、高原野菜の旬を逃さないように早朝から作業をしています、手前に白く転がっているのは出荷調整で捨てるものだそうです、虚しいでしょうね。
北からの高気圧と前線により気温が下がった日に高原に行って来ました、標高1300mから上は一面ガスに覆われ気温は15度以下で、一気に9月下旬の世界へ移動です。遠景はなく手近なものを見るだけ、今回見た一番可愛い花はシシウドです、線香花火がパチパチ開いたような繊細な花の咲き方が、茎や葉の大きさからするとアンバランスですね、他にも色んな野の花をみました、花や穂が開いたススキをみると秋がそこに近づいているようです。
高原野菜の一角で数人が収穫作業をして、段ボールの箱に詰め大型トラクターに載せています、一面大きな立派な白菜の畑で収穫時期のようです、箱詰めされない白菜が広く転がっているのがあり、話を聞くと出荷調整のため廃棄するものとのこと、植え付け時期などで調整をしているのでしょうが、農家の収穫量が重なると値崩れなどの問題が出るため、やむなく廃棄することになったようです、種まき間引き除草や病害虫対策など手をかけて来たものを、自ら刈り倒し捨てることは虚しいでしょう、それでも地域全体を考えると協力せざるを得ないのか、どの世界も悩みがあるのですね。