(左)広い敷地に立つ戸建は一つのステータスでもあるが、きれいに維持するのも大変そう。でも通りから見て回る散策が楽しいのも軽井沢です。
(右)きれいに維持するには時間と労力がかかります。専門の方に作業を依頼して景観を保っているのです。皆さんで軽井沢の景観を維持していると言えます。
軽井沢の別荘地の評価が高いのは、気候など天然資源のおかげもあり、そこに先人達が樅木などの植樹を行い、別荘を建て庭の手入れをして、町を〈別荘公園〉のようにしたことにあります。外国人宣教師だけではなく住人全体で積上げてきたのが、今の評価になっていることは否定できません。しかし評価が高くなればさらに人を呼ぶことにもなります。この傾向はずーと続くことでしょう。
新しい試みに期待
モデルルームをオープンしたばかりのリゾートマンションを見学してきたが、軽井沢でこのような企画を実現した事業主に感服いたします。リゾートマンションだからこそこのような発想を持ちたいものです。
デザイナーズマンションと言われるものも多く出て来ているが、趣向をこらすのは主に外観デザインや色使いで、プラン上での大きな違いはあまりないようでした。このマンションは戸建感をだすために工夫がされており、その一つがガレージを専有部に取り込み、ガレージから直接入ることもできるようにしており、愛車もリビングルームから見ることができるようになっている。戸建では見られるがマンションに導入したことに意義があるように思えます。そしてどんな利用者にも対応可能な面も持っています。
(左)モデルルームプラン (右)配棟図 DN-typeがモデルルーム
マンション名称は「ヴィエント旧軽井沢バリエ」で、総戸数は19戸と住人の顔が見える規模です。詳しくはネット上でこのマンション名で検索してみて下さい。夏の避暑地軽井沢という思いが強いですが、住宅の高機密高断熱や床暖房などの設備も向上し性能が良くなってきていること、リゾートマンションの利用者が多くなってきたことなどから、通年利用が増えつつあるようです。もっとも冬の軽井沢は晴天率が高いことなどから、冬景色や、ウインタースポーツを楽しむには向いているといえます。また別荘やリゾートマンションの建築物の情報発信地でもあるようです。
軽井沢におけるリゾートマンション需要は絶えることはないと思われます。別荘公園にあった建物ならば戸建別荘と同じ評価をしてもいいのではないか、既にそのような時にきているように感じられます。