22年8月25日上からの全体-thumb-550x412-1627

初めて対象の建物を見たときに感じたのは、設計者の細部までのこだわりでした、築年数は25年以上と古さは感じられるものの、設計思想がはっきりと伝わってきたのです。築年数を考えると手を入れたいところは多くありますが、お客様と話し合いをして安全確保と古さが感じられる設備交換、室内外の美観の整備と確保などを選択と集中で手直しに着手しました。

22年8月25日今からバルコニー-thumb-550x412-1629

リノベーションを行うに当たり、細部のこだわりを排除するのではなく、そこは活かし衰えた機能の回復だけにすることにしました、大きく手直しは風雨や経年による痛みが激しく機能をしていない、安全面で不安な箇所は完全復旧すること、また設備関係は機能が落ちている面と省エネの面から新しいものにすることにします。勿論予算もあるため全てができないので、快適性や安全そして将来性などから選択をして、予算を集中させることになります。

22年8月26日バルコニー全体-thumb-550x412-1634

外回りは取り壊して初めて分かる傷みもあり、想定外の作業が出る場合もあります、でも腐朽物は全て取らないとそこから進行が再開するのできっぱりと割り切った作業をするようにした方が将来的にいいと考えます。

22年8月25日キッチン全体-thumb-550x412-1631

設備特にキッチンは使う方の話を聞き、別荘へきてどのような過ごし方をして一回の滞在期間は何日ぐらいになるのか、調理の熱源やメンテナンスや安全面などから決めることになります。新しくしたものは、システムキッチン、便器、洗面台、風呂は造り付けのものでまだ使えることから清掃と点検整備にとどめました。想定利用から冷蔵庫や収納は小さめにして、動線に余裕を持たせました。

22年8月25日アプローチ階段-thumb-550x412-1636

使われなくなって時間が経っていたことからアプローチの階段が崩れ落ちていたので、一番初めに着手したのは外の階段でした。丸太の横置き階段から腐り難く平面が確保できる枕木の階段にすることで、踏み面が広く歩きやすくなります、そして冬の除雪もししやすくなります。階段脇は植栽をせず自然の草花にしようと考えています。

22年8月26日暖炉全景-thumb-550x412-1638

安全の点検としてガス漏れ漏電は家庭でも気をつかいますが別荘には直火の暖炉もあります、この暖炉は意外と落とし穴があります。この建物の冬の特性を知るため使ってみましたので、暖炉の点検整備も行いました。暖炉で気を付けなければならないのは、ちょっと見では煙道の中や周り(建物内に隠ぺいされている場合)が見えないことです、怖いのは煙道にカーボン(煤)が厚く張り付いていることです、炉の火を完全に消したから安全と思っていると、見えないところのカーボンが数時間燃え続けていることがあります、大きな事故につながった例は多くありますので、暖炉を使わなくなったら専門の方に掃除を依頼することをお勧めします。

別荘のリノベーションにより更に向う拾数年を快適に利用することができるようになります、時代が求めていることを考えると〝スクラップアンドビルト〟で資源の無駄づかいをするのではなく、少廃棄物・少資源で再利用することは小さな社会貢献でもあると思われます、私たちはこのような運動を進めていきたいと考えています。

別荘をお考えの方是非ご相談下さい。探すこと、エリアや種類が決まっていない、契約の重要事項説明が分かり難く不安、建物のチェックの要点、リノベーション(改修改善)など、なんでもいいです。