秋の天気は変わりやすいと言われますが、この日も雨が降ったりの空模様でした。
曇りがちの下白樺の白さが目につき、また葉が落ちた枝もいい模様を創っています。
防風林の木々の葉が少しの光を浴びていい色に、そして刈り取りの終わった田んぼと薄暗い雲の下に見える山並みが、晩秋の光景を出しています。
広葉樹に囲まれた晩秋の別荘も絵になります、何の変哲もない道と門柱そして飾られた置物、それでも何故か目を留まらせるのは秋の仕業でしょうか。
雨でなければ葉が車が通るたびに舞い上がる道だったんでしょう、この雨で葉もだいぶ落ちるだろうな。
物思いにふけったり、寂しさを感じたりと秋はセンチメンタルになるものですが、晩秋の光景はよりその中に引き込まれます、この日は天気もころころと変わり、風で葉が落ち舞ったり冷たい雨が降ったかと思えば、雲の穴から日が射してみたりと、心を少しぐしゃぐしゃにされる天気で、一層悲哀を感じるものです。これからはらはらとカラマツの葉が落ちる光景も美しく、晩秋の高原はカラマツの葉が落ちると一気に冬に入ります。
週末なると台風などで天気が崩れ雨がずいぶん続きました、天気が悪いときに見なければならない建物もあるので、あえて出かけた高原でしたが、そこでは晴れの日とは違う味わいのある光景を見ることができ、一人悦に入ったものです、もうすぐ暦の上では立冬、今度来るときは雪が舞うのではないか、そんな心配をしながら帰ってきました。